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グロース株について
お早うございます。
昨日のニューヨークはお休みでした。今週のマーケットについては、様々な指標が出ますので、注目が必要です。22日の米国中古住宅販売件数、23日にユーロのPMI、24日にはNZ中銀の政策金利発表、ドイツIfo企業景況感指数、25日には、米国の1-3月GDP確定値などです。それ以外にも、ソニーや、ソフトバンクの提示株主総会などあります。
今日は、「株」のグロース株についてお話をします。
グロース株とは、どのような株?
「グロース株だから」とか、「グロース株が買い時」など時々聞くけれど意味が良くわからない人は沢山います。ここでは、グロース株の解説をします。
結論をお伝えすると今は、グロース株に人気集中しています。先日ナスダック市場が1万ドル代をつけました。歴史的な快挙です。そのナスダック市場こそグロース株の宝庫ではあります。
グロース株とは、どのような株?
「グロース株」とは、その会社の売上、利益の成長率が今後非常に高く見込まれる、期待値が高い「株式」のことです。
「成長株」とも呼ばれます。
例えば、時代の最先端の技術を使い、革新的な商品やサービスを提供できるような会社です。そういう会社は、皆の期待値が高いのです。
そのため、ほんの数年で株価が数倍になります。中には、数十倍、週百倍になるモノも珍しくはありません。
具体的にはどのような企業のこと?
では、どのような企業のことでしょうか?例えば、アメリカですと、GAFAといわれる企業がその代表といえるでしょう。
GAFA とは、
G Google(グーグル)
A Apple(アップル)
F Facebook(フェイスブック)
A Amazon(アマゾン)
のことです。GAFAだけではありませんが、グロース株とは、株価の割安さを示す指標であるPER(株価収益率)が平均よりもかなり高く割高になっています。ただそれ以上に株価は今後期待できる、成長しそうという投資家の付加価値が、株価に織り込まれているのです。
例えばいま、AmazonのPERは、114倍ほどあります。
ナスダック指数全銘柄のPERの平均値は38.86倍です。日経平均は、17倍前後だと思いますので、非常に高いことがわかります。
そのため、株価としては、非常に割高感はありますが、それ以上に、事業規模の拡大、その企業がよほどの成長余力を備えていると投資家が考えいるのです。
GAFA企業の株価を見る
グーグル株価推移
グーグルの親会社のアルファベットの上場来の株価推移です。
アップル株価推移
アップルの上場来株価推移です。
Facebookの株価の推移
下記はフェイスブックの上場来株価の推移です。
Amazonの上場来株価推移
Amazonの上場来株価推移です。
上記の企業群を見ますと、すさまじいほどの勢いで上昇しています。
10年前に買っていれば今頃・・と思う方もいるでしょう。ここから購入をして10年後にさらに数十倍になる可能性はあります。
テンバガーを狙える場合もある
グロース株のメリットは、なんといっても、大きく値上がりを取れるところにあります。2倍、3倍は当たり前です。
また、株価が10倍になった企業のことを「テンバガー」といいます。テンバガーとは、野球用語で、1試合すべて塁に出ることを指します。それを株式用語として今は定着しています。
「株価」が10倍ぐらいに跳ね上がる爆発的な銘柄を「テンバガー」といわれていて、これを狙うことが出来るのが、グロース株のメリットでしょう。
上記のアマゾンは、テンバガーどころか、、、10年ほどで20倍。
つまり、もし10万円10年前に投資をしているとしたら、200万円です。100万円を投資しているとしたら、2,000万円に増えています。
このもし・・ということをお伝えしても仕方ないので、、
上記の企業群を見ますと、10年前に買っていれば今頃・・と思う方もいるでしょう。
高値掴みする可能性あり
ここから購入をして10年後にさらに数十倍になる可能性はあります。ただし、高値をつかむ可能性もあるのです。
グロース株は企業の成長性を買います。そのためPERやPBRなどの投資指標が割高で購入することになります。
成長が続いている間は良いのですが、リセッション相場といって、景気の後退局面に突入するとたちまち株価は値下がり、市場の期待を下回ると大きく売られる可能性があります。
一度売られると10分の1程度、暴落する銘柄もあるのです。
そのため、常に値下がるリスクは心にとどめておきましょう。
グロース株で利益を出す方法
まず、一番大切なことは、
1.売り上げが伸びているか?利益は上げているのか?
というところです。順調に右肩上がりの売り上げを作っている企業がやはり強いです。また、売上だけ上げていても利益がそれに伴わなければだめでしょう。利益をちゃんと作れているかどうかも必要です。
それがあるからこそ投資家にも信頼感があるのです。
2、その企業の将来の価値を見極める
そして、その企業の価値を見たときに、その企業は今後成長をするかどうか?という企業価値というところを見るようにします。割高ではないか?というところも見るべきでしょう。
Amazonは、今後、年率で20%程度の成長をする、、そのため、現在はPBRは高めですが、それ以上に期待できるという見方をしているので、今の株価は妥当とみているのでしょう。
企業の株価の価値ということに重きを置くことが大切です。
3、人気のある銘柄を選ぶ・これから人気の出そうな銘柄を選ぶ
そして、いくら自分が良いと思っていても、他の投資家が見向きもしないような企業は、残念ながら結局株価は上がりません。埋もれたままです。株式市場は、ある意味「人気投票」「美人投票」です。そのため、たれもがうなづける企業の株価、銘柄を選ぶことが大切です。
まとめ
一週間の始まりです。今週は、経済指標など大切な指標が目白押しです。株価推移・為替動向に注意が必要です。グロース株について解説しました。結局のところ、株式市場で利益を上げるのは、グロース株なのでしょう。今後成長できる企業を、安く、出来るだけ安く買うということが、株式投資の極意なのだと思います。