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昨日のマーケット・FRBについて
お早うございます。
週末、気持ちのいい天気です。
昨日のアメリカ市場は
ダウ平均 25,871.46 -208.64 -0.80%
S&P500種 3,097.74 -17.60 -0.56%
NASDAQ総合 9,946.12 + 3.07 +0.03%
でした。
ダウ、S&Pそろって続落。コロナショックから、経済が立ち直るのには時間がかかるとの見方が強まりました。フロリダ州の感染者の増加、アップル社が、一部の店舗の閉鎖を発表するなどの発表がありました。
昨日FRB議長は、テレビ会議で、「パンデミックの残酷さはすでに苦しんでいる多くの地域の影響を大きくしすぎており、さまざまな不平等を露呈している」と付け加えました。
格差がますます広がり、持つ者と持たざる者の差がコロナ後はさらに広がるということでしょうね。
コロナ感染者855万件
世界のコロナの感染者は、850万人を超えています。死者は、45万人を超えています。その勢いは収まりません。どう考えても、経済が良くなる方向ではないでしょう。
ただし、市場だけは、勢いがあります。コロナ前の水準の企業がたくさんあります。
FRBは、社債、住宅ローン担保証券など購入
FRBは、社債や、住宅ローン担保証券(MBS)の購入を進めていくことに関しては、バブルにつながることは考えておらず、ただし、経済が回復し立ち直った段階で手を引くと話したようです。
そのため市場は安泰・・。とみる向きが強いでしょう!
本日は、FRBについて簡単に、、お伝えをしたいと思います。
FRBとは・・?
FRB(The Federal Reserve Boardの略)は、アメリカの中央銀行の最高意思決定機関のことです。
日本でいう日銀のようなところです。日本語では、「連邦準備理事会」とも呼ばれています。
ただし、このFRBは、組織が少し複雑です。
まず、FRB(連邦準備理事会)は、7名で構成されています。
今現在は、議長は、パウエル(共和党)ですね。それ以外6名の様々な優秀人材で構成されています。
それプラス、12地区の連邦準備銀行で構成されています。
FRBは、通貨の発行や管理、民間銀行の預金を預かったり、民間銀行の監査を行ったりする機関です。また、小切手の処理や、米国政府機関の預金を預かるなどの機能を持っています。
中でも重要なのが金融政策の決定に関与することです。
FOMC(Federal Open Market Committee)という連邦公開市場委員会です。
FOMCの金融政策を年8回開催
FRBが開く金融政策の最高意思決定機関に、FOMC(Federal Open Market Committee)という連邦公開市場委員会があります。
FOMCでは、アメリカの金融政策や、金利の誘導目的など政策を決定する大切な会議です。
日本でいう日銀の金融政策決定会合のようなものですね。ただし、日本の金融政策決定会合よりも、世界に影響を与える会議であることは間違いありません。
FOMCは、6週間ごと年に8回開催されます。ただし、今回のコロナ時のような緊急事態には、随時開催されることがあります。
今年の年内の日程は・・・
7月28─29日
9月15─16日
11月4─5日
12月15─16日
です。
この話し合いは、上記でもお伝えをしたFRBの上記の7名と、12地区連邦準備銀行総裁の5名で構成されています。
金融政策を担当するNY連銀総裁は、FOMCの副議長として常に投票権を持ちます。
残りの11地区については4つのグループに分けて年ごとに投票権を持つことが出来ます。
その11の地区は、ボストン、 フィラデルフィア、ペンシルベニア、 クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、 セントルイス、 ミネアポリス、 ダラス、サンフランシスコです。
ちなみに今年の投票権を有する地区連銀は下記のとおりです!!
2020年に投票権を有する地区連銀総裁
2、ニューヨーク連銀総裁
4、クリーブランド地区連銀総裁
3、フィラデルフィア地区連銀総裁
11、ダラス地区連銀総裁
9、ミネアポリス地区連銀総裁
上記が2020年度の投票権を有する地区連銀総裁です。
現在の景況判断と政策金利(FF金利)の上げ下げなどの方針が発表されます。
その結果により市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼします。
今現在、アメリカは、0金利政策をとっています。
FRBは、世界経済に大きな影響あり
アメリカのFRB(連邦準備理事会)のFOMCは、アメリカ国内だけではなく、世界経済に最も影響を与えることは間違いありません。
その決定が、パウエル議長と、他6名。そしてNY地区連銀と、他の地区連銀4名で構成されており、その決定で、市場を安定させることも、経済危機に陥ることもあるのです。
多数決での決定にはなりますが、FRBの議長は、アメリカの大統領と並ぶ実力者といっても過言ではないでしょう。
上限0.25%-下限0%です。
まとめ
米国の中央銀行と聞くと、はるか遠い国の話・・と思うかもしれません。しかしながら、私たちの生活に大きな影響を与える存在であることは間違いありません。
そのため、FRB(連邦準備理事会)のパウエル議長の発言は常にチェックするようにしましょう。
またFRB(連邦準備理事会)の年8回開催するFOMC(連邦公開市場委員会)のスケジュール位は、把握しするようにしましょう。