目次
6月23日・バリュー株について
昨日のニューヨークは、上昇で引けました。米国5月の中古住宅販売件数は予想を上回る減少で、2010年10月以来の低水準となりました。2010年10月以来の最低値でした。米国のコロナ感染者死者が12万人を超えました。第一次世界大戦の戦死者を超えました。しかしながら、、、昨日のマーケットは上昇で引けました。
ダウ平均 26,024.96 + 153.50 +0.59%
S&P500種 3,117.86 + 20.12 +0.65%
NASDAQ総合 10,056.47 + 110.35 +1.11%
ナスダックは、10056.47ドルと過去最高を付けました。アップル、マイクロソフト、ネットフリックス・・・強いですね・・。
それなので、持っている米株をなかなか手放せないです。そして、買うことも躊躇します。
本日は、ユーロの6月製造業PMI、米国の6月製造業PMI、5月新築住宅販売件数の発表があります。
今日は、日経平均先物の値22570円で引けています。昨日同様小幅上昇でしょう。
昨日、グロース株について解説しましたので、本日はバリュー株について簡単に・・解説をします。
バリュー株とは?
バリュー株とは、売上や、利益など成長が期待できない「割安」株のことです。つまり、グロース株と真逆の株式ということが言えるでしょう。
知名度の低い企業や、堅実に経営を続けているけれども投資家の人気もそれほどない、値動きの安定している地味な企業ともいえるでしょう。また、いったん売り込まれたまま放置されている企業も中にはあります。
PERが低い企業である
PER=株価÷EPS(1株あたり純利益)で計算されますが、その数値が低い企業です。グロース株ですと、、たとえばアマゾンのPERは、今現在115.68倍前後です。また、アップルのPERは、29.98倍です。
それと引き換え、バリュー株は、10倍以下の数値を付けていたりもします。
以下は、ラジオワンというアメリカのマリチメディア企業です。
PERが、8.17倍ですね・・。割安ではあるでしょう。
PBRが1割割れの企業もある
また、PBRという数値からもバリュー株は図ることが出来ます。
企業の解散価値ともいわれるPBR(株価純資産倍率)が1倍を割り込んだ銘柄があります。つまり1倍以下ですので、、、PBRが0.6とか、0.5とかの数値の企業です。1割割れということは、株式上場する意味が全くないということが言えます。つまり解散価値といわれる所以です。
例えば、グロースの代表格の・・・、Amazonですと、PBRは、 22.00倍です。またアップルは、 17.62倍です。
ところが、、、下記の企業は、アメリカのナスダック市場に上場している企業カークランズです。インテリアの小売りを展開している会社ですが、0.39倍です。
上場している意味が全くない企業であるといえるでしょう。
バリュー株投資は、逆張りの発想
バリュー株のメリットとしては、PBR1倍割れでも、起業として魅力がある経営をしているのであれば、割安で企業の株を購入することが出来るでしょう。数値だけ見ると、今後成長が期待できないだったり・・・上場している意味がない・・・だったり、といった値ではあります。
ただ、それ以外の売り上げ、業績、自己資本などと照らし合わせることにより、たたき売られた分、バウンドが取りやすいのも事実です。
例えば上記の「カークランズ」は、インテリアの会社ですが、株価は、半年で、1.23ドル⇒3.54ドルに上昇しています。
そのため、安かろう。悪かろうではない場合もあるのです!!
割安で放置されている分リバウンドも狙いやすいのです。
バリュー株は、倒産する可能性もあるので注意
しかしながら、割安で放置されている企業だから、すべて良い。すべてリバウンドするというわけではありません。
株価が企業の解散価値を割り込んだ銘柄つまり、
1倍われ企業には、倒産リスクが高いものも含まれています。せっかく買った株式が、紙くずになったという話はよく聞くでしょう。往々にしてバリュー株を狙った投資である場合が多いです。
また、そうならずとも、ちっとも増えない・・・長年持っても横ばい。投資冥利がなかった。結局預金と同じだった。といったことにもなる可能性があるのです。
まとめ
人気の薄れているバリュー株についてお伝えしました。バリュー株は、投資家から見放されてしまっていますが、よくよく調べますと、お宝銘柄もたくさん眠っています。安かろう、悪かろうとはいいがたいものもありますので、まだ誰も気が付いていない割安に放置された企業をあなた自身で掘り起こし、愛着を持って企業を応援するべく株式投資を始めてみるのもいいかもしれませんね。