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米国雇用統計とはなぜ重要か?
お早うございます!昨日の米国市場は、今晩の米国雇用統計を控え高安まちまちでした。ただ、ナスダック指数は、最高値更新10154.63ドルをつけました。個別では、テスラモーターが、時価総額22兆と首位のトヨタ自動車を抜いて世界第一位となりました。
ダウ平均 25,734.97 -77.91 -0.30%
S&P500種 3,115.86 + 15.57 +0.50%
NASDAQ総合 10,154.63 + 95.86 +0.95%
コロナのワクチン開発に期待
ナスダックは、相変わらず高いですね。米国では相変わらず、コロナ感染者が増えています。
ただ、死者は、減っているようです。ワクチンも徐々に完成に近づいています。ファイザーとバイオンテックと共同開発中の新型コロナワクチンが初期段階の臨床試験(治験)で有効性や十分な忍容性(副作用への耐用性)を示したというニュースも入りました。
FRB議事要旨公表
また、FRBの6月9~10日に開いた米国連邦公開市場委員会の議事要旨を公表しました。「景気回復には、きわめて大きなリスクがある」とし、また「コロナ感染が拡大する可能性もたかい」とし、金融緩和の追加策を検討したと公表しました。
6月ISM製造業景況指数
ISM製造業景況指数は、52.6でした。
米供給管理協会(ISM)が1日発表した6月の製造業総合景況指数は1年2カ月ぶりの高水準となりました。コロナパンデミック(世界的大流行)に絡むロックダウン(都市封鎖)が終わり、活動が拡大に転じたことを示しました。
今日は、今晩発表の世界が一番注目する「米国雇用統計」について簡単に解説をします。
米国雇用統計とは?
米国の雇用統計って結構耳にする人は多いと思います。米国の雇用統計とは、アメリカの雇用の状況を調査した統計です。
今現在あるさまざまな指標の中で、最も重要視されている経済指標の一つです。ではどのような時期に発表されるのでしょうか?
発表時期は、毎月第1金曜
毎月第1金曜日(今回は、独立記念日が休日にあたるため前日が振替のため本日木曜日に発表)
<夏時間> 日本時間 21:30
<冬時間> 日本時間 22:30
に先月の雇用の発表があります。今回は、金曜日が休みなので、本日雇用統計の発表があります。
発表内容は、失業率、非農業部門雇用者数など10数目
「失業率」「非農業部門雇用者数」「週労働時間」「平均時給」「建設業就業者数」「製造業就業者数」「金融機関就業者数」など計10数項目の指標を発表します。
発表機関は、アメリカ政府
アメリカ労働省 労働統計局、アメリカの政府が発表します。ただし、この政府発表の雇用統計の2日前にADP雇用統計という統計もあります。これは、アメリカの給与計算代行サービス大手のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)社のデータを利用して、全米の非農業部門雇用者数の予測をするために開発された統計です。
調査対象は、40万件サンプル使用
調査対象は、全米の約16万の企業や政府機関のおよそ40万件のサンプルを対象に調査します。
調査対象期間は、毎月12日を含む1週間
毎月12日を含む週での状況を調査とします。
中でも最も注目されている数値が、
「失業率」と「非農業部門雇用者数」です。
失業率
米非農業部門就業者数
雇用統計はなぜ重要?
雇用統計は、なぜ重要なのでしょうか?
アメリカの経済規模は、世界のGPDの約2割の大きさを占めています。地球の1/5ですね!
非常に地球規模から見ても大きな割合です。
しかも、アメリカの経済は、その7割を個人消費が占めているのです。つまり、米国の経済が良くなるか?悪くなるのか?はアメリカの個人の消費にかかっているといっても過言ではありません。
個人が、雇用を失ってしまい、失業してしまいますと、モノを買えなくなってしまいますよね??
モノを消費するには、働いてお金を稼いでいることが重要なことなのです。そのため、この、雇用の統計は、今後の経済動向を占う重要な指標なのです。
FRB(米国連邦準備理事会)は、金利政策を打ち出すにあたり、この米国雇用統計を重要視しています。
こんな米国雇用統計でも、、いい面と悪い面があります。便利ではありますが、欠点がないわけではありません。まず、メリットから解説します。
米国雇用統計のメリット
雇用統計のメリットとしては、米国の雇用情勢を網羅できるということがあります。米国の40万件の幅広いサンプルを使い同じ時期に発表がありますので、前月比、前年比、など幅広く統計を見ることが出来ます。1930年の歴史がありますので、非常に信頼のおける数値になります。
米国雇用統計のデメリット
季節要因、緊急要因、修正幅が大きいなどは、整合性が取れない場合があります。そのため、正確さに賭ける場合があります。また、労働したい場所での労働なのか?労働したくない場所での労働なのか?などといった個人意思の部分までは、読み取ることが出来ないでしょう。
コロナショック時の雇用統計は信ぴょう性??
今回のコロナショックのような事態下においては、非常に読み取りが難しい面があります。米国は、日本のような雇用形態ではない場合が多いのです。例えば、コロナショックで緊急事態宣言が発動されたとして、「レストラン休業なので明日から来ないでいいです」といった場合、日本ですと、特に「失業者」ということにはならないのですが、、、米国ですとすぐに「失業者」ということになります。緊急事態宣言解除されますと、またレストランに働きに戻る場合でも、一旦「失業申請」をするのです。そのため、今回の場合は、急激な回復があったとしても、「経済回復しているな」とは、見えにくいといえるでしょう。
本日日本時間21時30分発表です!!
予想は・・・
失業率12.4
非農業部門就業者数300万人
です。ライブも色々なチャンネルで見ることが出来ます。
https://info.monex.co.jp/fx/fx-plus/seminar/ces.html
特に為替動向に注意が必要
為替の動向には注意が必要です!!
発表後下記のように下落したり
発表を受けて上昇したり・・・
今日は、東京は晴れです。梅雨の晴れ・・日経平均は、プラスで推移しています・・。
良い一日を