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ギリアド・サイエンシズの株式は買い?
米バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズが、今注目されています。なぜならば、大手製薬会社を押しのけて、新型コロナウイルス感染治療薬としてのレムデシビルに期待値が大きいからです。
毎日のようにニュースが入ってきます。昨日は、臨床実験のコロナ患者の死亡リスク低下や、症状の改善が発表され、株価は2.7%上昇しました。
では、このギリアドサイエンシズという会社は、どんな会社なのかを今日は簡単に解説したいと思います。
ギリアドサイエンシズとは?
ギリアドサイエンシズとは、1987年6月に米国のカルフォルニア州フォスターシティに設立されたバイオファーマーベンチャー企業です。
創業者は、当時医者をしていたMichaelL.Riordanです。1987年~96年までCEOを務めました。事業内容に焦点は、抗ウィルス薬分野です。
世界30ヵ国で事業展開している
今現在は、世界30ヵ国以上で事業を展開しているます。特に医療ニーズが満たされない領域への挑戦を続けるバイオファーマ企業という企業理念を持っている会社です。
1992年1月ナスダック市場に上場
米国のナスダック市場に1992年に上場をしました。
タミフル開発会社で一躍有名に
そんなベンチャー製薬会社が、有名になったきっかけは、1996年に開発され、スイスの大手製薬会社であるロシュにライセンス供給され臨床開発が行われ、1999年10月に「タミフル」の商品名で承認されることになりました。
ただし、ギリアドサイエンシズは 「タミフル」により、売り上げはえてはいないようです。
エイズの薬でも有名
創業以来、HIV、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザといった感染症治療のための抗ウイルス剤開発を事業の中心としています。
今は押しも押されぬバイオ
今は、バイオジェンを抜かしてバイオ製薬会社では、押しも押されぬ1位です。数年前、C型肝炎の治療薬であるソバリディーとハーボニーという薬を出しています。
C型肝炎薬で高額薬問題
「ソバルディ」は1錠6万1799円、「ハーボニー」は1錠8万171円という薬価がつき(いずれも発売時)、高額薬剤問題に火をつけました。そのため、世間からは、薬品でぼろもうけをしているというレッテルが張られてしまいました。
世間からの信頼失墜
今現在は、そこから30%程度安く購入できますが、それにしても1度世間からそういうレッテルを張られてしまうと信頼を回復するのに時間がかかります。
レムデシビル・1人あたり2340ドル(約25万円)
今回のコロナ感染者の治療薬も、1本当たりの薬価は390ドル。標準的な治療では5日間で6本投与されます。そのため、1人当たりの治療代は、2340ドル日本円では。25万円と高いです。
レムデシビルは、無償で配布
ただし、ギリアドサイエンシズは、150万回投与分は無償でアメリカ、世界に配るようです。今後ワクチンなどが出てきた場合は、「レムデシビル」の出番も少なくはなる可能性があります。ただし、今後も毎年コロナ感染者が絶えることがないのであれば、治療薬は売れ続けるでしょう。
ギリアドサイエンシズの経営理念
ギリアド・サイエンシズは、革新的な治療薬を通して、世界中の「治したい」にこたえる努力を続けてまいります。という理念のもと設立されました。
ギリアドサイエンシズの株は割安?
今現在は、株価は、76.32ドルです。この株価が安いと思うのか?高いと思うのか? 時価総額は、1000以下です。957.34億ドルです。配当利回りは現在で3%以上あります。
ティッカーシンボルは、GILD
日本円でわずか8千円程度で1株保有できます。